講師 柾木景介(教室長) 栃木県那須塩原市出身 指導科目:国語、数学、英語 2020年9月~現在 教室長 【できないという思い込みをなくしたい】 『自分は頭が悪い』『こんな難しい問題できない』『こんなに覚えられない』 教室で毎日のように生徒に接していると、こういった発言を時々耳にします。そう口にはしなくても、勉強に対して苦手意識をもった子はたくさんいます。人生のどこかのタイミングで、劣等感を植え付けられたのでしょうか。本当はできるのにできないと思い込み、自分の能力に蓋をするクセがついています。そんな生徒を見ると、素直に『もったいないなあ』と感じます。 ほとんどの子どもは「学校」という狭い世界しか知りません。「学校」が彼らの人生の大半を占めているからです。それゆえに、勉強ができる=優れた人間、勉強ができない=劣った人間という誤った考えに、多くの子どもたちが陥ってしまいます。無理もないことかもしれません。ですが私としては、少なくとも関わった生徒には「自分はこんなものだ・この程度だ」という自意識を持ったまま大人になってほしくはありません。これとは反対に、勉強ができると、妙な優越感に浸ってしまう場合もあるので、それはそれで注意が必要ですが、、、。 とにかく、そういった子に対しては、マインドを変えることが先決です。「やったらできた」→「前より成長している」→「次もできそう」。そういった感覚を養い、繰り返すことで、成長につながります。私たちにできることは、できないことを見つけ出し、ひとつひとつできるように粘り強く接すること。非常に地味なことの繰り返しですが、それをしないことには次に進めません。少しでも勉強を頑張りたいという気持ちがあれば、我々が力になれると思います。 【目的意識を持つこと】 一方で、勉強ができないと一口にいっても、正しいやり方・考え方を知らないだけの子もいます。頑張っているつもりだが、なかなか点数が伸びない。そんな生徒には、ある大事な観点が抜け落ちていることが往々にしてあります。 それは「目的意識」です。生徒の様子を観察していると、こういった言動がよく見られます。 ・「次は英語を頑張る」といったあいまいな目標を立てる。→何をどう頑張るんですか? ・「遅くまで何時間も勉強した」→早く寝ましょう。もちろん勉強時間を確保することは大事ですが、長時間勉強することが目的ではありません。むしろ短くてもいいので頻度を高めてください。 ・テストで間違えた箇所の答えを、赤ペンで記入。それで見直し完了。→見直しの目的は、同じミスを繰り返さないことです。なぜ間違ったのか、なぜこの答えが正しいのか。それを分析しなければ、何度も同じミスを繰り返します。 ・途中式、過程を書かずになぜか脳内で解こうとする。→人間の脳は案外あてにならない、という前提に立ち、なんでも書き残す癖を付けましょう。正しい答えを導き出すことが目的です。 いずれも、どんな目的を達成したいのか、そのためには何をすべきなのか、そういった意識が欠如しています。では、どうしたらよいか。まず目標を立てましょう。そして、それを達成するために何が必要なのか考えてみましょう。やるべきことが決まったら、日ごとに「分割」してみましょう。「塵も積もれば山となる」「千里の道も一歩から」という有名なことばがありますが、逆の見方をすると「山」や「千里」といった大きなものも、「分割」すれば単なる「塵」や「一歩」に過ぎない訳です。 と、ここまで長々と失礼しました。要は悪い癖を少しずつ改善していけば大丈夫ってことです。そして「目的意識」を持てるようになると成長のスピードは飛躍的に向上するということをお伝えしたかったです。皆様のご参考になれば幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。 近藤先生 【関塾での講師歴】2018年4月~ 【勉強の面白さを感じてもらいたい!】 私が、勉強が得意になったエピソードの一つを紹介します。 小学校3年生の間、私は授業を全く聞かず、周りの友達にずっと話しかけていたせいで、算数と漢字が出来なくなってしまい(特に、掛け算・割り算での筆算の位取りに苦手がありました)しかも、それに向き合わず、ごまかし続け、出来ないままでした。 そんな状態で4年生になるのですが、なんと当時学校で一番怖いと言われていたA先生が担任となったのです。(ここではA先生の恐怖のエピソードは省かせていただきますが、)その先生のおかげで、私は勉強が得意になれました。 具体的には、A先生は、当時まだあまり知られていなかった「100マス」計算を導入して、ゲーム感覚、競争感覚で問題を解く面白さに気づかせてくれ、足し・引き・掛け・割り算の計算力をアップさせてくれたのです。また、「4年生の算数の授業は2月までに全部終わらせる。残りの1か月は1年生から4年生までの復習をする」と言われ、そして本当に2月の途中ですべての授業を終わらせ、1年生の内容からの総復習が始まりました。授業の方法は、先生が算数の内容を解説した後、全員に計算プリントが配られます。それを解いては先生に採点してもらい、また次のプリントをもらうことの繰り返しでした。私は2年生までの内容は解けたのですが、案の定、3年生の内容でつまづいてしまいました。苦手が見つかると、先生に「個別に」隣の空き教室に呼ばれます。恐怖と緊張でいっぱいでしたが、先生は、怒ることもなく、位取りのコツをゆっくりと丁寧に教えてくれたのです。個別指導の最後に「君は理解力が無いわけじゃない。解けないのはおそらく3年生の時に、授業を休んでいたか、聞きもらしていたんじゃないか」と言われたのを今でも覚えています。当時の近藤少年は「君は理解力が無いわけじゃない」という二重否定=肯定の言い回しに、大人のカッコよさを感じたんじゃないかと思います。カッコいい言い方で褒められたことは、私の自信になりました。(このほかに自宅で泣きながら漢字ドリルを練習したエピソードもあるのですが、紙面の都合上割愛させていただきます。) このような経験から、私は勉強の面白さ、工夫の仕方を教わりました。塾で一緒に勉強する生徒にも、工夫の大切さ(いわゆるコツ)や、競技のように一生懸命練習する大切さ、面白さを感じてもらえたら、と考えております。 松井先生 【関塾での講師歴】2017年5月~ 【氏名】松井孝行 【出身校】土浦二中→茨城高校→東京理科大/大学院修士 【自己紹介】 はじめまして、数学(算数)、理科を担当しているおじちゃん講師 松井です。 趣味は、プログラミングです。パソコン大好きです。 それはさておき、 数学(算数)ができないという子でも、ちょっとヒントを与えると解けています。 私も勉強ができなくて悩んだときがあります。 そんな私が算数に目覚めたときの話をします。 当時3×2+4はできるのに、4+3×2は間違っていることがわかりました。 そうです。四則演算の計算順序がわかっていなかったのです。 計算するときの「きまり」がわかると正解できるようになってきました。 他にも23×14÷7を計算するとき、まず23×14を計算して322と出しそれを7で割っていました。これだと計算が遅くなりますよね。14÷7を計算してから23×2をして答えを出すと間違いが少なく計算も早くできます。 このように「もっと早くコツを掴めていれば…」ということはいっぱいあります。 数学(算数)は、答えが1つでも、答えを導き出す方法は1つではありません。 ちょっとしたコツです。自分にあった方法を一緒に見つけませんか。 次のことに心当たりございませんか? ① 芸術的な数字を書く。 ② 頭の中で計算しすぎる。 ③ よく計算ミスをしてしまう。 ④ 解くのに時間がかかる。 ⑤ 数学(算数)の「きまり」を忘れてしまった。 ⑥ 数学(算数)の「ことば」がわからない。 ⑦ 何を答えるのか忘れてしまう。 そういう人こそ伸びるかも・・・ 石塚先生 【関塾での講師歴】2018年4月~ 【寄り添い、向き合ってくれる存在に】 みなさんはこれまで、勉強に対してどんな気持ちで臨んでいますか?気づいたらなぜか勉強をやっていた、もしくはやらされていたと感じている人も少なくないのではないでしょうか? 勉強というものは不思議なもので、自分で興味を持って進めているときと、やらされているからとあまり気乗りせずに行っているときとでは、気持ちの面でかなり異なっていますよね。 どちらの状態でも、少しずつでも覚えて理解していけるのなら、今後の人生において必ずやプラスになります。しかし、もし自分の感覚で「できていそう」なことでも、「よくわからない」と感じていることでも、実際に先生から評価されると違ってくることも多々あります。 私自身、小学生や中学生、高校生……と過ごしていく中で、試験結果や成績が自分の感覚と必ずしも合っていないと感じることもありました。そんなとき大切なのが、自分に向き合って一緒に考えてくれる、経験者の存在です。私も中学生のときに、実は地元の関塾に行きました。先生が自分ができたところをしっかりと褒めてくれると自信を持つことができ、理解できていないところは経験者目線で丁寧に説明をしてくださって、理解できました。 私も、これまでに勉強に関するイメージを良い方向に変えてくれた「先生」の存在を思い出し、縁があって受け持てた生徒一人一人の、その後の人生を良い方向に変えられるような授業を心がけていきたいと思っています。